憧れの涸沢から北穂高岳へ


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2015年9月22日〜25日、北穂高岳に登ってきました。
槍穂高は、私には無縁の世界と思ってきたので、雑誌で良く見る涸沢の光景も、ずっと憧れのままでした。

そして、ついに、岩稜の世界に一歩踏み込んでみる事にしました。

この時は、車より電車の方が安くつくと思い、電車・バスを乗り継いで上高地入りすることにしました。こうすると、初日に涸沢まで入れないのですが、テント装備で一気に涸沢まで行く自信がなかったので、その方がいいと思いました。

初日は上高地から徳沢。
人の歩く速さに驚きです。
なんでそんなに急いで歩く?ここは心斎橋筋か(笑)
途中、穂高神社にも寄ってみました。

徳沢園は、ゆた〜と時間が流れる感じに包まれたテン場でした。
芝地で寝心地もグッドでしたが、夜露でテントの撤収が、、

二日目は徳沢から上高地。
横尾を過ぎ、本谷橋までは快調で、これなら白馬大雪渓もテント担いで登れるかなと思ったりしましたが、本谷橋からの急登で一気に足が止まりました。

そこからはもう何度も一息いれ、そして、ついに憧れの涸沢です。もう何度も雑誌で見た景色が目の前に広がって、感無量です。

テントを張り、涸沢ヒュッテのテラスから明日登る尾根を眺めていると、隣にいた、私よりずっと年配と思しき男性が、「明日は北穂に登って、あの稜線を縦走するんですよ」と話しかけてきた。そのつぶやきを聴き、ちょっと驚いた。一応、ここに来るまでに下調べはしていて、長野県には信州山のグレーディングってのがあって、そこは、一番難しい難易度Eのコースだったからです。こんな年配の方が大丈夫なのだろうか?と思ったが、とても楽しそうに語るので、私も、いつかあそこを縦走できるだろうかと、ちょっと勇気をもらえた気分でした。

三日目は、いよいよ北穂高岳へアタックです。
出発前にコーヒーを飲もうと涸沢小屋に寄ると、テレビの天気予報が昼から雨になっていた。入山前の予報では四日間天気だったので、ちょっとショックでした。

北穂への登りは、とても息苦しかったです。とにかく足が上がらない。途中のがれ場なんか、両手両足の四つん這いで登った方が楽でした。そして、やがて前穂北尾根の向こうに富士山が見え、穂高岳山荘が見えるのが励みになり、奥穂からの縦走路と合流し、松濤岩を巻くと、ついに北穂高岳に登頂です。もう、感無量です。

小屋のテラスで、コーヒーを飲みながら槍ヶ岳を眺め、その後、小屋に入って牛丼を頂いていると、ポツポツと降り出したのが分かった。雨に濡れた岩場を降りるのは危険なので、これ以上の長居はできないと下山しましたが、幸い本格的な降りにはならず無事涸沢まで下山。

ところがその後、本格的な降りになり、とにかく午後からずっとシュラフの中で過ごしました。

で、四日目。
雨は降り止まず、雨の中の撤収。
実は、今回の山行。テント担いで涸沢まで上がれるか結構不安だったので、思案に思案を重ねて、ちょっとでも軽量化しようと、天気予報を信じて、カッパ以外の雨対策をすべて省いて来たのでした。それが三日目から雨。もう、リュックもズボ濡れで上高地に到着。ビジターセンターでシャワーを浴び、バスターミナルでビールを飲んで、やれやれでした。


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