前日の赤岳から伊那に一泊して、三日目は宝剣岳に挑戦です。七年前、初めて雪のアルプスに挑んだのが唐松岳と木曽駒ヶ岳で、その木曽駒に登った帰り、乗越浄土まで戻ると、宝剣岳に登っている人の姿があった。うへ〜、あんな雪の壁の様な処を行くなんて、初めて雪のアルプスに来た私には、更に別次元の世界でした。それから、宝剣岳は、私にもいつかあそこを登れる時が来るのだろうかと、雪山の目標のひとつとして心の片隅にあったのでした。
で、2年ほど前、某YouTube映像を見て、雪の少ない時になら行けるかもと思ったのですが、先シーズン来た時、様子見だけはしとこうと思ってたのに、宝剣山荘から先、誰も向かっていないので一歩踏み込むことも出来ずに帰ってしまったのでした。
で、去年の秋、下見がてらに一度登り、年を明けてからも雪が少ないとの情報があったので、2月に入ってからも様子を伺っていたのですが、ようやく赤岳と合わせて宝剣もねらえそうな天気予報がきたので、今回の赤岳&宝剣の計画となったのでした。
で、朝、菅の台駐車場で身繕いしていると隣の車の方から、「きょうはどこまで行かれるんですか?」と訊かれ、一呼吸置いてから、「行けそうなら宝剣を」と口に出してしまったのでした。それから、千畳敷駅で登山届を出す際にも、目的地の欄に宝剣岳と書いたり、今回は絶対足を踏み入れるぞと気持ちを入れていったのでした。
で、ゆっくり準備を整え、先頭はもう中腹に差し掛かろうという頃に出発。ここの登りは5回目だけど、一番楽に乗越まで上がれた感じ。そして、宝剣山荘に歩を進め、宝剣岳へ目をやると、昨日までのトレースはあるが、きょうの足跡はないっぽい。 あちゃー、昨日も一昨日も人は入ってるだろうけど、きょうも更に新しいステップを作ってくれた後を行こうと思っていたのに、アテが外れた。でも、もう、きょうはちょっと気持ちも込めているので、とにかく一歩踏み入れて進んで見たのでした。
で、足跡を追って行くのだけど、途中、ほんとにこの足跡通りでいいの?と、一旦戻って別の足跡を探したりで、二度三度右往左往してる間に誰か後続が来ないかと振り返るが人影なし。で、しゃーないなと先に進むうちに、幾つかの鎖場も過ぎ、最後の方はカニの横バイみたい〜と楽しめながら、結局薬局、この日の一番乗りで登頂しちゃったのでした。 山頂に出たときには思わず声を上げてしまいましたよ。
で、私はもう木曽駒山頂へ行く気もないので、七年分の感慨をゆっくり味わっていると、後続の方もようやく現れ、写真を撮りあったりしてると、更に登って来られるので、わたしもようやく降りることにしたのでした。
いや〜、それにしても今回の遠征は、赤岳のリベンジと宝剣岳の初登頂と、二つも目標を達成出来たので、大満足です!
追記
昨年末、ついにビーコン、プローブ、スコップを買いました。 スコップは雪テン用に持ってたけど、軽いのを新調した。 で、この赤岳・宝剣岳の遠征から携行しました。
菅の台駐車場から望遠で写す。
千畳敷に到着。この先、宝剣岳までカメラはリュックにしまって登ります。
七年目にしてついに冬の宝剣岳の山頂に立てました。
頂上から宝剣山荘、中岳、木曽駒ヶ岳を俯瞰します。
御嶽山です。
南の方
宝剣から千畳敷を見下ろし、その向こうに南アルプスの峰々が並んでいます。
次々と後続が来られたので、私も降ります。
宝剣の下りは、先に下りだした方達の後に続いたので、気も楽でした。
乗越浄土まで戻り、宝剣を振り返ります。
前岳の方。あの一番高いピークは去年立った。
それでは千畳敷へ下っていきます。
登りは写真を撮らなかったので、下りは振り返り振り返り、写真を撮りながら下りました。
後続の列が見えます。
どんどん下ってきます。
宝剣岳を望遠で。拡大してみると、尖り岩も頭を出している。
あ〜、楽しかった。
満足、満足!
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