念願の西穂奥穂縦走達成


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2021年9月24日、念願の西穂奥穂の縦走を果たすことが出来ました。 本当は、西穂から奥穂へ縦走したかったのですが、23日が強風予報だったので、22日に上高地から涸沢に入り、23日は穂高岳山荘に登るだけ、そして24日に穂高岳山荘から西穂山荘まで逆打ちで縦走し、そのままロープウェイで下山するという計画にしました。

【一日目】
地震後と雨予報からか、涸沢まではとても静かな雰囲気の中歩けました。でも、夕方からの雨がすごく、テント内は結露で水たまりだらけ😣、おまけにマットがパンクで😖、過去最悪のテン泊でした😓。

【二日目】
翌朝はお楽しみのモルゲン、雨も上がり快晴だったんですが、奥穂から北穂にかけての稜線上にだけガスが残ってて、ちょっと残念でした。この日は、穂高岳山荘へ3時間ほどで上がるだけなので、濡れたテントやシュラフ、シュラフカバーなど、じっくり乾かしながら撤収。そうしてると、稜線上のガスも引け、綺麗な秋景色の涸沢カールになりました。

テントを撤収したあとは、涸沢小屋の方でコーヒーを頂き、それから出発。ザイテンの取付きまでは快晴が続き、写真を撮りながら登り、ザイテングラード取付きあたりからまたガスが掛かり始めた中を登って行きました。

穂高岳山荘到着後はガスって肌寒いので、小屋で担々麺を頂き、テントを張った後は外に出ることもなく過ごしました。

【三日目】
いよいよ三日目は縦走日😤 奥穂山頂で日の出を迎え、明るくなってから馬ノ背へ進めるように、4時40分に出発した。頭上にオリオンが輝いていた。 ヘッデンを点けての奥穂高岳までの登りは、さほど難しくなかった。道もよく見えた。そして、上り詰めた先、薄暗い中にジャンダルムがいた。奥穂高岳は一昨年にも来たが、その時はガスで見れなかった。いま、初めて目の当たりにして、いかにも衛兵の名の通り、いかつく、圧するような存在感だ。見るだけで身震いする。いまからあそこに行くのかと、息を飲み込む。

しばらく見惚れていると、日の出だ。ご来光から右に目をやると富士が見える。ジャンダルムも朝日に照らされ、振り返ると槍ヶ岳も焼けている。山で日の出を迎えるのは何度かあるが、360度見渡せる頂で迎えるのは初めてだろう。 山頂では20分ほど過ごしてしまった。 思い出したように、「よし」と小さく声を発し、ジャンダルムへ向かった。

最初の難関、馬の背は、無理せず四つん這いやまたがって進み、慎重に後ろ向きに足場を確認しながらクライムダウンすれば、難無かった。それよりも、ここから更に下り、結構な登り返しになることの方が嫌な気分だ。奥穂から西穂は下り基調で、累積登高は500mぐらいといい、そのほとんどが穂高岳山荘から奥穂高岳の登りなので、もうたいした登りはないと思っていたのに、ちょっと甘さを悟らされた感じだ。

でもまあ、ロバの耳、ジャンダルムの基部を順調にトラバースし、西穂側に回り込んで登りに着き、奥穂からならジャンも案外あっけなく行けるんだなと思いながら、もう山頂部が見えた瞬間、足を乗せた岩が崩れた😱。

とっさに「ラクーーーーー!」と叫び、音を立てて落ちていく様を見守る。幸い人はいなかったようだ😰。でも、問題はその次で、次に足を置く場所が見当たらない😰。恐る恐る置いてみると、ぐらつく。手の置き場も色々探すが、ちょっとにっちもさっちもいかない状態になってしまった😖。とりあえず、いま乗っかってる足場は大丈夫だなと自分に言い聞かせ、少しづつ足場、手掛かりを探して、ようやく登りつめた😩。

上には三人の登山者がいたので、写真を撮ってもらえた。行く前には、ジャンダルムに着いたらどんなポーズの写真を撮ってもらおうかとか色々考えていたんだけど、そんなことはすっかり飛んでしまってて、兎に角二三枚撮ってもらい、天使をまじまじと見ることも忘れてしまったのが、ちょっと心残りだね。

もっとじっくり過ごせれば良かったんだけど、ここでまた時間を潰し過ぎるといけないので、早々に降りていくと、何やら上の方でゴ、ゴ、ゴ、と音がする😧。落石?と思い、とっさに身を壁に張り付けて待ち受けていると、頭上とは言わないが、2、3m先を落ちていった😱。

これが地震の影響によるものか分からないが、さっきの私の落石といい、他でも大きな落石の音があった。それから、足を置こうとした岩がぐらついたり、手につかもうとした岩が剝がれそうな感じだったり、まったく信用できない、安心できないところばかり😓。去年の大キレットや、一昨年行った奥穂北穂とはもう全然異質のコースなんだと感じながら進んで行きました。

しかし、そんな危険よりもっと不安なのが私の脚力、体力😧。一応コースタイムに1.2倍し、休憩時間も加算し、ロープウェイの最終より1時間前に着くタイムテーブルを組んでいた。しかし、時間がどんどんオーバーしていく。ゆっくり休憩する余裕が無くなっていく。赤岩岳の頃にはいよいよ30分オーバー。つまり、あと30分オーバーしてしまったら最終に乗り遅れる。 急ぎたいのは山々なんだけど、無理に急ぐと危ないし、そもそも息苦しくて足が出ない。

もう、うんざりする登り返しを何度も何度も越え、なんとか西穂まで到着。ここへは二度来ているので、核心部は終わった~って思いと、更に独標までは気を抜かないように気を抜かないようにと言い聞かせながら、ここでも休憩せず先を急ぎましたよ。

で、ようやく独標の急斜面を登り、次のプチ岩稜も越え、広い稜線に出たところでようやく一息付けました。で、そっからまた猛ダッシュで駆け下り、なんと、一本前のロープウェイに間に合いました。以上、まあ、長々と書きましたが、要約すれば、 私にとって西穂奥穂は、 『怖すぎ、しんどすぎ』 これに尽きました😅。

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